もう9月というのに、まだまだ暑い日もあり、夏の名残を感じています。


最近、私が好きなラフマニノフの録音はギレリスの演奏。


1949年のギレリスのモスクワ録音のラフマニノフのピアノ協奏曲第3番。

・・・・・・・

ラストの激しい動悸。心臓の発作。

死の世界への入り口が開き、飲み込まれる恐怖。

恐怖から逃れる瞬間、ラフマニノフが「生きろ!」と強いメッセージを送ります。

生きろ!
生きなくてはいけない!

・・・・・・・

ラフマニノフのメッセージが全身に響き、涙が溢れます。

ラフマニノフを敬愛せずにはいられない、

人生の全てがラフマニノフの音楽に詰まっている様に思います。


ギレリスの1949年の録音は、
昔のものだから音質がまろやかに聴こえるのか、
それとも、全て演奏家の持つ音の響きなのか…

私は後者だと思って聴いています。


ラフマニノフの録音で言えば、
高校生の頃に好きで聴いていたワイセンベルク。

一度CDを失くし、再販されたものを購入し、
当時の想い出を胸に楽しみに聴きましたが、
ワイセンベルクの音楽は素晴らしいのですが、
今の自分の求めている音楽ではなくなっていました。
ロシア音楽を知るうちに、自分の中の感性が変化したのだと実感しています。


バッハの音楽には治癒力があり、
ラフマニノフの音楽は生命力を与えてくれる。
ピアノを通じて人生を学ぶ。
自分の演奏も、自分の理想とする方向へ少しずつ向かっています。